今までココで働いていたおばさま達は精鋭部隊だった。
無駄な動きが一切なく、スピーディかつ確実な仕事、ときおり英語での対応もこなす。
職人技、芸術といった言葉が浮かぶほど美しい身のこなしだった。

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しかし、そんな時代もついに終止符を打たれた。
機械やロボットに人間の権限を奪われる警告を手塚治虫先生や松本零士先生がいくら鳴らそうと時代の波に飲み込まれてしまった。

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大勢のおばさま方が姿を消し、ココに加わったのは数字が並ぶ液晶モニターひとつ。
いらっしゃいませの声と同時に届くガラスコップの水の姿もなく、セルフサービスとかかれた紙コップと給水気が加わった。

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ボクには両親からもらった立派な名前がある。
しかしここでは番号が与えられ番号で呼ばれる。

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モニターにうつし出される番号を待ち表示されれば列に並び食べ物が与えられる。
126番と127番、これがボクのここでの名前だ。

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紅生姜を食べている箸を入れて取る輩がいたが、それを取り締まる店員はドコにも見当たらない。
殺伐とした無法地帯になれ果てている。

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チキンのチリソース定食 650円 + ライス大盛り 60円

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ここの機械が全部撤去されおばさま方が戻ってくる日はあるのだろうか。
実はそんな新しい日本をみんな待ってる気がする。