梅雨の時期、雨が多くお出かけするのも億劫になることもあるでしょう。
せっかく伊豆に来ても雨だったりした時、旅館やグルメを楽しむのもいいでしょう。
でも6月、ボクがオススメしたいのは・・
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ココ・・
シラヌタの池
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写真では伝えるのが難しい。
ひっそりと静かで神秘的で神々しいこの雰囲気。
普段、動物や植物を食べたりペットにしたりと人間以外の生き物は人間が支配しているような錯覚に陥りそうなこともあります。
そうではないことを知る場所です。
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この静かな空間で誰と話すことなく生き物、人間が生まれたり死んだりする神秘を感じる場所。
なんのために生命が生命を生むのか。
なんのためにという考え方がおかしいのか。
どう生きるべきなのか。
どう生きるべきを考えることがおかしいのか。
いそがしい生活でそんな肝心なことも考えずにただ過ごしている時、ふと立ち止まって考えられる場所。
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主役はモリアオガエルです。
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この時期、動き回っているのは体が小さなオス。
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池の上にある木の枝。
産卵を始めそうなメスを見つけるとオスはどんどんたった1匹のメスを囲みます。
時にはポジション争いで動き回ったり落ちたりすることも。
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オスより体の大きなメス。
大きなお腹の中には卵がありオスがお腹を刺激して卵と尿を同時に出します。
その時オスも精子を出し足で卵や尿と一緒にかき混ぜます。
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かき混ぜると大きな卵塊になり卵はその中に収まることになります。
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数日後、卵塊は徐々に溶け始めます。
溶け始める時には卵はオタマジャクシとなり少しづつ大きくなっていきます。
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オタマジャクシはやがて池に落ちます。
池で待ち構えているのはアカハライモリ。
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もし卵のままで落ちていたら、もしオタマジャクシになっていても小さな状態だったら。
当然ほぼ全てがアカハライモリのご馳走になるでしょう。
男親、女親は子孫を残すために精一杯の本能行動をするわけです。
しかしながら親の失敗、子の失敗、自然からの影響で生き残れないものも多いでしょう。
そうでなければアカハライモリは子孫を残せないわけです。
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それを自分に置き換えたり、世界の人々に置き換えたりと普段考えることがないことも感じさせてくれます。
何が正しいか、何が必要か、何が自然の状態で行われているのかは本やテレビやネットで知ることはできません。
多く色々なものに触れて知って自分で考えるものです。
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人間の手が入っていない場所が少なくなると触れる機会が少なくなります。
ぜひ訪れて欲しい場所です。
動物は人間が思っている以上に音や動きに敏感です。
静かにそっとゆっくりと近づいてみてください。
そうすることで色々な表情を見せてくれます。
なんども来ていますが何度来ても新発見があります。