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- 【コスタリカ旅行】2019.9
ケツァールとの出会いに感動し戻ったロッジ。
ここもまたハチドリが多く集まる場所。
旅行前の予想に反してハチドリは意外とどこにでもいます。
その中でも広く分布するものや特定の場所にしかいないものがあります。
今回の旅行で18種類のハチドリを見ることができました。
ボクは昨日から連日で取り憑かれるようにハチドリに夢中になりました。
ここでの集中力たるや、はたから見ている人にとっては奇妙に見えたかもしれません。
小さいものは1秒間に羽ばたく回数50-80回。
動きを表現するのが難しいんですが宇宙戦艦ヤマトのワープに近い。
虫の羽音を大きくしたようなブーンブーンがそこら中に鳴り響き望遠レンズを持ったこちらも小刻みに動いてシャッターを狙います。
これも不思議だったんですがハチドリは人間を恐れません。
気にもしません。完全に無視です。
なぜか?
多少近づこうともハチドリの動きの速さで余裕で逃げられるからだと思います。
ハチドリはそれぞれ長さや形状(真っ直ぐだったり曲がってたり)の違ったクチバシがあります。
これは全て花の蜜を吸うため。
花の種類に合わせてクチバシの形の違ったハチドリがそれぞれ吸うことができる花を探して絶えず吸い続けています。
クチバシの二倍の長さで二つに枝分かれした舌を持ち、花の奥まで伸ばし蜜をつけては口の中に運びます。
空中で止まるホバリングはハチドリのみができる能力です。
羽を上に上げる時さえ空気を下に押し出すほど羽の角度が変えられるんです。
小さいハチドリほど1秒間に羽ばたく回数が増えるんですが逆に止まって見えます。
それだけの速さです。
ナマケモノとは真逆に基礎代謝が激しいので1日に体重の何倍もの蜜を摂取します。
花の花粉はハチドリにつき、受粉してもらっています。
もしクチバシの形状がその種しか合っていないハチドリが絶滅すればその花も絶滅するでしょう。
お互いが協力しあって共存する、そのように進化した種・・・
いや全ての生き物が単純か複雑かはあれ、共存しているんです。
日本では近いものが見つからないこの速さと動き。
それにも増して魅力を感じるのはやはりこの輝きです。
幾重にも重なる羽はその小さな動きでも色の変化があります。
これは干渉色によるもの。
難しい説明は避けますがシャボン玉には色はないのにシャボン玉が虹色にそれも動くごとに色を変えるのと同じ原理です。
CDの表面も同じで、薄い透明の膜は光が当たることで色を持つ。
わずか5g程度の小さな体ながら、美しさに加えアスリートの10倍以上の身体能力。
ある意味、生き物の進化の究極なカタチであると思いました。
進化とは淘汰でもある。
現状に合わせて生き抜くものだけが子孫を残しカタチ変えていく。
その繰り返しでできたのが現在の姿。
人間は逆を選んでいます。
社会保障など含め能力の差を良しとせず平等に繁殖することで現状維持、または退化する道を選んでいます。ただでさえ寿命が長い分、進化が遅いのに。
だからこそこの究極の形に魅力を感じているのかもしれません。
人間が極端な進化を選んでいれば逆に進化しないでそのままの形を止めるものに魅力を感じるのかもしれません。
昼食は移動中のカフェで。
コスタリカ滞在中に美味しくてハマった料理があります。
このトマトスープ。
さいたチキンたっぷりのトマトスープに別皿のアボカド・揚げパスタ・チーズをお好みでいれて食べるもの。
これは自宅で再現してみたい。
そしてチャーハンっぽいものもあります。
チキンの入れ方がハンパないです。
ハチドリで時間を取りすぎて宿に向かう時間が遅くなってしまいました。
途中から信じられないほどの豪雨。
日本の台風並みですが風がないのでなんか違和感感じておそろしい。
宿への橋もこの状態。
もう数十分遅ければ泳がずにはたどり着けませんでした。
プラウリオ・カリージョという深いジャングルにあるロッジ
Tapirus Lodge
ここでは夜ジャングルに入りカエルや爬虫類などを探す予定です。
しかし・・これ以上ひどくなりようがない雨が・・
雷が連続で鳴り響き雨とは呼べないレベルに・・
キングボンビーにボンビラスの世界を見せられているような気分です。
更にここの料理は究極にまずいと聞いていたんですが・・
聞きしに勝るすざましさ。
当然もう夜に出歩くことなどできません。
雨の強さくらいじゃホテルのガイドさんに止められても行こうと思っていましたが・・
すすめられても嫌です。
仕方なく屋根のある部分からカエルやナナフシを探しました。
アカメアマガエル
Red-eyed tree frog
コスタリカのシンボル的なキャラクターです。
夜行性なので起きてました。
流石にこの豪雨じゃ昼でもねれません。
カエルだって無理なもんは無理です。
しかしこのカラーリングがほんとかわいい。
河津のKAWAZOOでも看板のデザインになっているほど。
少しだけでも小ぶりになったら部屋に帰ろうかと思ったんですが・・・
笑ってしまうほどの大災害状態に・・
びしょびしょになりながら走って部屋に戻りフテ寝しました。