- カテゴリ:
- 【コスタリカ旅行】2019.9
この日は朝からグアピレスという小さな街で朝食。
それから見たかったエレファスゾウカブトムシを見に生きました。
エレファスゾウカブトムシは体長ではヘラクレスオオカブトムシに劣るものの・・
重量や体全体の大きさは世界最大。
子供の頃からの憧れのカブトムシです。
向かったのはバナナのプランテーション
果てしなく、果てしなく続くバナナの木。
大手各社のバナナプランテーションを通り過ぎますが今回のはデルモンテでした。
農薬散布用でしょうか。
専用の飛行場もあるほどの規模。
従業員の家もあれば学校もある。
プランテーション内を縦横無尽にケーブルが張り巡らされプランテーションの木からバナナをとりケーブルで人力でひいて加工場に移動させます。
個人的な感想です。
世界の縮図を見た気がします。
もっというとこれを大きくしたのが今の世界であり、これからもっとあからさまにこうなるんではないかと想像しました。
ものを安く大量に提供するために効率的にした究極のシステムがプランテーション。
経済至上主義が生んだ生産性の向上の極みです。
恩恵を受けています。
同じ形の家が並ぶことから従業員はおそらくプランテーション内に住んでいるんでしょう。
家の近くの仕事場で働き近くの家へと帰る。
学校があることからここで働く方々の子供なんでしょう。
家がまとまっていることから学校も近いです。
プランテーション外に出るのは非常に遠いですから。
ここで産まれここの学校に入りプランテーションで働き人生を過ごす人もいるでしょう。
無駄のない効率的なシステムです。
バナナに限らず今多くの食べ物がプランテーション化になっています。
野菜も肉も。
そこで働く人間もプランテーションの一部。
食べ物のプランテーションだけでなく日本も欧米もアジアも一般企業もプランテーション化です。
バナナプランテーションはあからさまでわかりやすいだけ。
人類が選んだ道。
幸せを追うための手段であった経済的向上が手段でなく目標になってる気がしたりして。
プランテーションのバナナ以外の木はもちろん効率のために排除されていますが・・
中にはこういった家があり、木があります。
その中に樹液がある木に・・・
エレファスゾウカブト
Elephant beetles
おそらくジャングルの中で見つけるのは困難だと思われます。
しかし広大なバナナプランテーションで生きられないので中の木に密集しているであろうことは想像できます。
おかげで見つけやすいんでしょう。
カブトムシは野生でした。
ホームセンターで販売している養殖のものと違い、力強くトゲも長い。
僕の手を掴んだ時、6本の釣り針が手のひら全体に刺さりました。
血が流れてきました。
一つの足を力で抜き取っても5本が刺さっていて次の足を取ろうと思えば話した足が再び食い込む。
助けてもらわず一人ではとれなかったと思います。
こんな場所でも野生に生きる力を失わずに子孫を残していました。
経済成長率の名の下に、先進国の大企業の手によって世界は効率の良さをどんどん進めていくでしょう。
人間はプランテーションの一部になることを望むのか、カブトムシになることを望むのか。
単一植物だけは人間の手を加えないと維持できません。
単一植物だけは昆虫や動物は生きていけません。
単一植物ばかりの場所を作って人間は生きていこうと考えてるんじゃないかと思います。
人間ならばそれを可能にするかもしれません。
でも、それって幸せなことですか?