無理にへりくだった「ビストロ」という言い回し。
もちろんフランスには行ったことがないんだが・・
もしかしたら「ビストロ」とはこんな場所なのかもしれない。
そう思わせられた店でした。
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ソン デコネ (SANS DECONNER)
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松濤公園のまん前とはいえ、大きな看板があるわけでもなくわかりづらいと言えばわかりづらい。
実際、自分自身なんども通ってはいるが気にならなかった。
最近の東京で混みあっている店と言うのはこんな感じ。
場所でさえわかりづらい。
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味に関してもわかりづらい。
味付けどころか素材すらわからない場面も。
いつも田舎のお袋を基準にしているんだが・・新しい食べ物に好奇心がある人にはわかる。
そんな料理が続く。
だからダレでもカレデモ一緒に楽しめる店じゃない。
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実際、東京は好みが細かく再分化されていて地方のような幅広い世代やファミリーで楽しむスタイルの店が少ない。
東京が求めているのは個性がより際立った店。
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そしてこいうった店の特徴として店側が楽しんでること。
色々ご苦労はあるにせよ微塵にも労働という言葉が見えてこない。
味ひとつひとつを神経質に見るのではなく雰囲気、時間を楽しめるスタイルだ。
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最初にわかりづらいと書いたが、それは同時にさりげないとも言える。
店の外観も味も雰囲気も。
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季節の食材やエスニックな味付け、気遣い。
さりげなくが、わかりづらいが、わかって来るのが今の東京の客層なんだろうなぁと思いました。
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近所とはいえ、あまり来ないタイプの店なのでいろいろ考えさせられちゃったりして。
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若い世代が大型の店を好んで出さなくなってきているのは努力したいわけでなく夢中になりたいから。
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「夢中」は「努力」をいとも簡単に抜きさってしまうんだなぁ。

ソン デコネフレンチ / 神泉駅駒場東大前駅渋谷駅
夜総合点★★★☆☆ 3.7