雨上がりのアスファルトの匂いを嗅ぐと、その当時の色々な場面や心境、出来事などを思い出すことがあるんじゃないでしょうか。
ラーメンというのはある意味そんな存在なのかもしれません。
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1999年当時27歳だったワタクシは2浪して入った大学の8年生になっている予定でした。
しかし学校側から最終年に最大の単位を取得しても卒業ができないという難癖をつけられ失意のうちに中退しました。
そして6月に初めて会社員になりました。
サーバー管理とは名ばかりで、ほとんど毎日がチカラ仕事。
当時重かったサーバーをスーツで背負い47都道府県に行っては筐体ごと交換したり電源BOXの交換。
朝6時発のぞみ1号に乗って力仕事をして当時吉祥寺にあった自宅に着くのは次の日付、そして翌朝朝6時にのぞみ1号。
若かったとはいえ土日に仕事が入ることも多く14連勤に達した時はつらいと思ったこともあります。
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誰とも話さず移動と力仕事を繰り返していたときに唯一楽しみだったのがラーメン。
時間がなくゆっくり食べている暇はなかったけど、その土地のラーメンが美味しかったりした時は次に行く時の気持ちが軽くなったものです。
特に印象的だったのが
旭川の蜂谷、盛岡の白龍、そして広島のばくだん屋。
この味を食べると当時の、いや、あの日の仕事を一部始終思い出せる。
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旅行で優雅に食べた美味しいものなんてほとんど覚えていません。
でも、つらい仕事をした日の飯だけは全く忘れない。
晴天時のキャンプは覚えていないけど、暴風防雨のキャンプはしっかりと覚えているのと同じです。