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- 【自宅めし】伊豆
前日の深夜にいつものように南伊豆に入り、早朝からビルトインコンロの入れ替えでした。
最近のガスコンロって、180度に保ち続けたり、ひものボタン・切り身ボタン・丸ごと魚ボタンで魚が焼けるんですね・・・凄い時代です。
昼飯を食べたら田子に向かいました。
カネサ鰹節商店
友人の息子(小学校二年生)の自由研究を以前見せてもらって・・鰹節だったんです。
それでカネサさんに見学をお願いしたら快く受けていただきました。
本枯れ節をつくる工程の多さや、高い技術を必要とし、長い年月をかけて作られることは今まで知っていた以上に詳しく説明していただけましたが、ここはブログでは割愛させていただきます。
鰹節より古く長い歴史を持ち全国各地にあった潮かつおを作る最後の場所です。
潮かつおを作り続けること、鰹節をどこよりも手間をかけて作り続ける理由。
プライドでした。
男が仕事をするというのは、多かれ少なかれ採算以外にプライドが存在します。
意外と自然にやっていることでも人間は効率以外の部分で動く生き物です。
生産性・AI化・収益性、これらでは説明ができないものが社会を動かしていることが浮き彫りになっている場所。
先人は、海で獲れるカツオを使って加工食品をつくることを編み出すと同時に、森を守らなければ海が存続できないことを知っていました。
ここで作られる鰹節、田子節は地元の木を切った薪しか使ってはいけない決まりがあり、正常に森が管理され、今に続いています。
手間のかかる鰹節を今後に伝えるために、多くの鰹節は時代に合わせるように製法が効率化されています。
しかしながらカネサさんは製法はそのままに、販売方法を効率化することで「ホンモノ」を残す試みを続けています。
今の子供たちは鰹節を見ても何かわからないどころか食品だということもわからないそうです。
でも、削られたものを見ればわかる。
鰹だし自体が消滅することは考えられないし、削られて売られる鰹節がなくなることはないでしょう。
でも削りたての鰹節の香り、久々に自宅で削りましたが何物にも代えがたいご馳走です。
カネサ鰹節商店 https://katsubushi.com/
はネットでも商品を購入することができます。
でも西伊豆に旅行した時はぜひ立ち寄ってみてください。
運が良ければお店の隣で作っている工程のひとつが見れるかもしれません。