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- 【自宅めし】東京

学生時代によく食べたもの、好きだったものというのは50を過ぎても無性に食べたくなる時があります。
予備校時代の2年間、18歳からの2年間は名古屋駅の河合塾近くで食べたものばかり。

チヤオのあんかけスパ、長命うどんのダイコロカキワカメ、
そして新幹線高架下に入っていた名前も忘れた町中華の肉天定食。
その店の肉天が世の中では豚天と呼ばれていることは後に知ります。

豚肉を親の仇のように強く叩いて薄く伸ばし、卵たっぷりの分厚い衣。
生姜醤油の味にカラシの旨さ。
途中で飽きればトマトケチャップやマヨネーズに塩をつけて味変。
予備校生だとわかれば大盛りライスは爆笑するほど盛ってくれました。

隣の喫茶店では白湯かと思うくらい薄いソフトコーヒーというメニューがあり、やはり予備校生用に激安で座らせてくれました。
受験への不安、失恋、イラク戦争で徴兵が始まったら日本一体力が有り余っていて日本一必要とされていない予備校生からだろうという不安。
名古屋駅のコンコースで流れていたのはいつも原由子の花咲く旅路とaskaの始まりはいつも雨。
歌と共に、こういうものを食べるたびに甘酸っぱい思い出が蘇ります。