オーベルジュ(Auberge)とは、主に郊外や地方にある宿泊設備を備えたレストラン である。
発祥のフランス におけるオーベルジュの歴史は中世 まで遡るとも言われるが、1900年に創刊されたミシュラン・ガイド が星によるレストラン の格付けを1926年から始め、自動車 が普及するようになると地方にあるオーベルジュも注目されるようになった。
日本国内のオーベルジュは、日本で初めてビストロ の店を東京に開いた勝又登 が都内を離れ、1986年に箱根 で開業したのが始まりとされている。以後、日本ではフレンチの一般化と共に、全国の観光地やリゾート地、別荘地などにもオーベルジュがオープンするようになった。現在の日本におけるオーベルジュは、日本独自の旅文化とも融合し、日本料理や世界各地の料理を提供する多彩なスタイルで登場している。
(wikiより)

2週間前から今日のために渋谷でスペイン料理を食べつくしてきた。
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修善寺の別荘地、修善寺ニュータウン。その山の一番上にある店“オーベルジュ・フェリス(Auberge Feliz)”
一泊二食で休日28500円~。一日に入れるのは5部屋のみ。
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エントランス。コジンマリした空間だが全ての部屋の天井は高く、開放感あふれる作りだ。
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テラス。家庭菜園は作り始めとみた。オーナーシェフは汚くてスミマセンというが、これからイロイロな実がなっていく姿がみたい。未完成のよさがある。
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高い天井、大きな窓から見渡せるのは中伊豆全部。修善寺・大仁・韮山・長岡だけでなく沼津・三島まで見渡せる。富士山も山頂を望む。
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部屋の窓も大きい。天気さえ良ければ夜は部屋で星が見えるのだろう。いや星が降ってくるのであろう。
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風呂。源泉かけ流し。
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ウェルカムドリンク。これだけ手作りのものが付いてくることはないだろう。さすがオーベルジュ。
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日も落ちて18:30に夕食。18:30から20:00の間に来ればいいそうだ。ユックリ時間も使える配慮だ。
これから13皿42種150以上の食材を2時間以上かけていただく。
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スペインからのミニチュア食前酒
もともと食前酒は好きじゃない。そんな理由じゃないけどこのディナーが始まる前から部屋でワインをがぶ飲みしている。酔っ払いながらディナーは始まった。
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伊豆の食材とスペインの伝統を5種類のミニチュアスタイルのピンチョスにて
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ワインは一番安いボトルで4000円のをチョイス。大正解。
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スプーン料理
ゴマ鯖のスモークにアリオリポテトの組み合わせ
枝豆のペーストのフラン ミント風味
オニオンスープのゼリー

もうこの時点で幸せ100点満点である。オニオンスープのゼリーを食べながら死にたい・・・
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色々なテクスチャーを加えた海の幸タルタル
25年物のシェリービネガー風味のビナグレタソース
・ライムの皮、果汁、バジリコオイルで作るアリオリソース
・オレンジの皮を漬けたフレーバーオイル
 3種類のソースで遊んで頂く一皿

タコ・鯵・サーモン・太刀魚・・・自分でも作ってみたいものだ。
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スペイン産ハモンセラーノ
 マンゴーのマリネ
 メロンパン
 トウモロコシのアイス
  の3種類のスタイル ケッパーの実 マンチェゴチーズのアクセント

甘いものは好きじゃないのだがトウモロコシのアイスなどはこの世のものとは思えないほど旨い。表現のしようもない。
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茹でたて野菜・生野菜・焼き野菜のパレット仕立て
 アーモンド風味の何種類ものハーブソース
 アボガドのタルタルソース イベリコチョリソ添え
 アンチョビ、黒オリーブオイル、ガーリックオイルのペーストを添えて

見た目にキレイだがただの惣菜盛合せではない。一品一品が複雑な味付けがされており全てが完成品
短パン・Tシャツ・ぞうりのドレスコード違反を打ち破った男も大満足です。
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スペインのパン。もちろん焼きたて。シットリしているだけではない。風味が格別なのだ。
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修善寺黒米を詰めたイカ墨のクロケッタ
イカ墨ゼリーのパスタ風 イカ墨ソース

黒いしずくのようなものがイカ墨、棒のようなものがイカ墨のゼリー!上に刺さっているものはなんとなんとイカの中骨を燻製にしてから素揚げしたものだ!驚きの料理。これが旨いから不思議だ。
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狩野川鮎の長時間低温調理
アサリ、白ワイン、ブイヨンに磯の風味を加えたバスク地方のグリーンスープを流し入れて

燻製に近い鮎をほぐしてからスープと一緒にいただきます。なんとも贅沢な味だ。
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沼津産香ばしく焼いた金目鯛
緑野菜を加えたクリーミーなマッシュポテト風ソース
ミルクの泡ずみのnuve(雲)を浮かせて

ミルクの泡ずみを使う発想がすごい・・・たしかにマッシュポテトのうまみが増す。
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アンダルシアの冷たい野菜スープ
ガスパチョのミニサイズ
桃のグラニテを加えた口直し仕立て

ニンニクががんがん効いてる普通のガスパチョとは全然違います。
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地鶏の野菜詰め ソバデアホ煮
白煮魚のバスク風 グリーンソース
牛ほほ肉の自家製サングリア煮

ここまでくると旨さも麻痺。なんてたって全部全然違う味で旨いんですから・・・
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イベリコ豚ロースの香り焼き
炎・煙・オーブンの3段階仕上げ
スペインのガルバンソ豆のクレマ
シェリー(ペドロヒメネス)でマリネしたレーズン
天城産の生ワサビの粗ずりを添えて


これだけジューシーな肉に生わさびの千切りやオリーブオイルをつけて味の変化も楽しめる。
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伊勢海老風味のメロッソ 桜エビのフリット添え
スープと米を別々んい仕上げて併せていくお米料理
由来や歴史に日本と深く関わりがある料理


今まで食べたどのスペイン料理より美味しいです。米の一粒一粒がしっかりしていて米の味とスープの味の愛称が抜群。
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スペイン各地の伝統的なデザート
生まれて初めてデザートを全部食べました
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バーに移ってタバコ。完璧な分煙。
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食後酒 3杯セットはオプション(+1000円)
モスカテル(シェリー)・ペドロヒメネス(シェリー)・エスプレッソをいただきました。
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全中伊豆を見渡す夜景。雨が降ってなかったら・・・花火大会だったら・・・想像がふくらむ・・・オヤスミナサイ。
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朝食はオプション(ブランチはついてます)+1000円
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朝から贅沢で色が鮮やか!ブラッドオレンジジュース。
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パンのなかのハム・・・最高です。

↓ここからは料金に含まれているブランチです!
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朝摘みのサラダ バターとシードルビネガー風味

朝に優しい色使いと味付け
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タパス5品
・旬の食材を使ったスペインオムレツ
・野菜のベーコン巻き 焼きバナナ添え
・野菜のトマト煮 シャンファイナ カタルーニャ風
・野菜のアリオリソース
・マグロのタルタル アンダルシア風

これだけじゃ終わらないのがブランチ!
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自家製パン

蕎麦の実をねりこんだパンとバターたっぷり入ったパンでした。
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オプション:カスティーリャ風ガーリックスープ(+1000円)

これヤバイ。味の表現ができないけど是非みんなにのんで欲しい。
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オプション:冷たい焼きとうもろこしのスープ スペイン風クルトン ミガス風味(+1000円)

冷たい焼きとうもろこし・・・すげえ。
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恵比寿のパエリャ1999'

見た目にシンプルに見えるが・・・
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実は具材は多い。さっぱりしているのはブランチだからかな。今まで食べたどのパエリアよりも旨い。それだけは間違いない。これより旨い店知ってる人はメールください。
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最後の最後までウレシイサービス。
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今回お世話になったオーナーシェフ谷田部茂也さん。
ほんとうに美味しいものを最高の空間でいただきましてありがとうございます
正直これほど名前の売れた方なのでもうちょっと偏屈な方かと(笑)
またスグにでもお伺いします。

Auberge Feliz (オーベルジュ・フェリス) (スペイン料理 / 修善寺)
★★★★★ 5.0
オーベルジュ・フェリス公式サイト

今回のお会計
部屋代25500円
休日料金3000円
ワイン4000円
食後酒3杯セット1000円
スープ2杯2000円
・・・合計35500円
行った人しかわからないと思いますが・・・・安いです。
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