OKAMOOO ART GALLERY
Ｂの巨人たち
渋谷道玄坂中腹にひっそりとたたずむ小さな店がある。
今日の一枚「焼き豚らーめん」。
はやしの作品です。
周知の事ですが焼き豚らーめんは、かの“さぷら伊豆”を書いたokamoooが「脱帽して、跪いて、飲むべし」と言わしめたスープです。
アメデオ・モディリアーニの作品「おさげ髪の少女」のように初めて見るのになぜか懐かしい。捨てられない古い記憶のような姿です。
それは、はやしの魔術なのかもしれません。店主がドンブリに触れた瞬間、作られる作品達は歳月や人生をも吹き込まれるのです。
オランダの巨匠レンブラントの絵画を包囲する黄金の額縁を思わせるメンマは悠然たる重厚なる存在感。
まず色調だけでも吸い込ませていきそうな位、きらきらとしていながら緻密な構造を呈する。
非重力的なフォルムでありながら、瞬きした隙に、むせかえるほどのアタックの強い密度の濃い香りから、
徐々にセクシーでねっとりとした官能的な鼻孔にへばり付くほどの存在感のある香に変貌する。
藤田嗣治の描く透明感のある女性というより印象派ルノワールの晩年描いた裸婦を思わせる豊満で暖かく開放的、外交的な香り。
退廃的、脆弱な要素とは対照的な骨格の逞しさ。
時間とともに万華鏡の様に目まぐるしく変化する複雑なるテイストは、悠に口中に40秒は滞留するほどの余韻の長さで強靭なグリップを誇るかの様。
言い換えれば飲み物というより、食べるスープとでも表現したくなる存在感のあるスープなのです。
もしブラームスが生きていれば才能を羨んで「彼の屑籠をあされば、交響曲が一曲書けるだろう」と語ったかもしれませんね。
番組では新しく始まったシリーズ｢Ｂの巨人たち｣へのご意見や感想などコメントにてお待ちしています。
次回のＢの巨人たちもお楽しみください。
はやし （ラーメン / 渋谷、神泉）
★★★★☆ 4.5
好きなんですよ～アノ番組。
アド街っく天国の続き番組なので流れで・・・
コオメも小林薫さんの声で読みました。
てか、カノッサの屈辱の仲谷昇さんの声とで、ゴチャゴチャで読んじゃったＹＯ！