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- 【ボルネオ島旅行】2012.10
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午前1時起床(※下の段が現地時間です)
前日の大雨っぷりですが・・・外に出て確かめてみると・・・
降ってはいない。でも雲が厚め。でももうそんなこと言ってらんない。
今からキナバルのTEPPEN獲る。
これだけは何が何でも達成できなきゃ意味がない。
長い一日が始まりました。
下山する目標タイムが15時だから・・・え~っと14時間?
14時間休憩をはさんで歩き続ける。
あたりまえだけど暗い。1時だから。なんも見えん。
赤道がスグ近くなのにメタメタ寒い。
13時だし標高すでに3300mだからあたりまえだけど寒い。
雲のすきまから月が出ると明るく感じて歩きやすい。
でも前日の雨で岩場はスベル。これ結構コワイ。急だし。
雲どころかだんだんと霧も濃くなってきた。
でももうどうでもいい。頂上に立つことだけを考えたい。
急な岩場だけが続く。乾いてるところは滑らない。選んでひたすら登る。下を向いて足を前に出すの繰り返し。
遥かかなたの街の灯り。
ようやく最後のチェックポイント。
3668mのサヤサヤハット。この時4:00。長い。
一瞬だけ霧が去り、右側のドンキーイヤーズピークが月明かりのシルエットに。
大きさと凄い姿に鳥肌が立った。
そして標高4000m!あと少し!
この岩場の先に人が集まってる!
間違いない(ノ`Д´)ノ
5:45
ついに・・・
東南アジア最高峰
キナバル山の主峰ローズピーク(4095m)
獲ったったガヤ~(ノ`Д´)ノ
また何も見えせんけど~(ノ`Д´)ノ
名古屋のお父さん!お母さん!
山登り初めて3ヶ月でココまできたヨ~ヽ(TдT)ノ
生んでくれてありがとう(ノ◇≦。)
立ち止まると寒いわ雨交じりの霧も濃いわ・・・
スゴイ状態だけど・・・無理だろうけど・・・一応御来光待ち。
高山病はこの時も皆無。空気の薄さは実感したけど・・・
念願の・・・
山頂での一服(* ̄∇ ̄*)
視界ゼロに近い感じだけど少しだけ太陽の明かりが射してくれました。
そして下山開始(ノ`Д´)ノ
明るくなってわかったんだけど・・・こんな恐ろしい場所登ってたとは・・・
真っ暗じゃなかったらかなりコワかったかも
ヌレてない場所を選んで慎重に・・・
岩と霧の世界。火星みたいです。火星行ったことないけど。
わざわざこんな場所を選んで咲く花。アホじゃないかと。
ロープに頼ると余計滑りそうなんで使わないでゆっくりと。
海外初登山でピークに立った達成感でキモチが高ぶりました。
40年間スポーツどころか運動もしなかったボクが山登りをはじめた。
2ヶ月のトレーニングで高山病と弱い足腰を鍛えた。
今までの人生で人に「コレを努力して達成することができました」なんて言えるコトはひとつもなかったけど。
ひとつ加えてもいいかなと思えるコトができました。
大げさだけどうれしい。ウレシスギル。
海外で登山なんて夢にも思いませんでした。
山はイイです。日本の山も海外の山も同じ。ほんとイイです。
今回小雨と霧は多かったものの風がなくて救われました。
これで強風とかありえん。
サヤサヤ小屋に戻りまた一服。
海外での喫煙は最高のコミュニケーションアイテム。ここでも同じ。
下界が見えてくると、少し寂しく・・下山したくない感情も生まれましたが・・・当然サッサと下山です。
そしてヌレた階段で大ゴケ。気を抜くと危ない。
今だにお尻の4分の1が青アザ状態(´・ω・`)
気を取り直して一度ラバンラタに戻ります。
9:15ラバンラタハットに到着。1時間朝飯を含めた休憩。
パッキングや着替えもあるんでユックリしてる暇なし。
S君は翌日別ルートからの下山とのコトでここでお別れ。
日本で・・いや神泉で再会しよう!
下山再会しだすと霧が抜けて全貌を現すキナバル山。
めまぐるしく気候がかわるのが実にジャングルにある山っぽい。
まあ、ぽいっていうかジャングルにある山なんだけど。
ジャングルといえば!
ウツボカズラ!発見しました。食虫植物です。
上のフタになってる葉っぱは雨がキンタマ袋に入らないようにする役目の他、葉っぱの裏が微妙にスベすようになってて雨宿りに葉っぱの裏に来た昆虫が足を滑らせてキンタマ袋に落ちる仕掛けです。
キンタマ袋の中の水には消化液が含まれていて昆虫を溶かしタマ袋の内側から吸収するとのことです。
見ているだけでも惚れ惚れするような色、形のタマ袋です。
段差が大きいので結構ヒザにきます。三日間筋肉痛だった。
富士山と比べるとわかりやすいと思うんですが、富士山より少しキツイです。
おそらくやはり段差の大きさで前モモとヒザを酷使します。
でも世界遺産だけあって危険箇所はなし。キレイに整備されています。
でもジャングル部分でかなり日が照っていたり、岩部分で強風がふいていたりしたらもっとキツイことになってたと思います。まあそれは富士山も同じだと思うけど。
あと富士山より登山道が変化に富んでいて疲れを忘れさせます。
植物や動物、そしてヘンな外人。見てて飽きないです。
これ何キロ?って聞いたら・・・
80kg(゚∇゚ ;)・・・信じられん・・・
そして滝が見えたら・・・
13:15 ティンポホンゲートという卑猥な名前のゲートに到着。
下山完了です(TДT)
あたりまえですが・・・これ以上旨いビールなんて世界ドコを探してもあるわけがありません。