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- 【ネパール旅行】2014.9
2日目の朝6時起床、ちょっと長いブログになります。
村は朝と夕方が一番忙しいようです。
みな顔を洗って歯磨きして動き出します。
ボクもトイレを済ませ今日どう一日を過ごそうか考えます。
お茶をいただきました。
ことあるごとに温かくて甘いお茶をいただきますが美味しいです。
ほっとします。
山羊の交尾を見ながらマッタリしていると・・・
朝食ができたようです。
豆を塩ゆでしたものと茹で卵。
量の少なさにほっとした。朝は少な目のようです。
しかし言葉は通じないもののもっともっと交流したい。
田舎だしのんびりするもの悪くないが何らか通じ合いたい。
そしてもっと知りたい。
とりあえず天気は悪いものの畑のほうへ歩いてみました。
すると奥のほうでなにやら声がする。滑りやすい赤土を転びながら登ってみると・・・
畑耕してる!!しかもこんな短いクワで!!
ボクもやってみたいと伝えてみると拒絶されたような感じ。
やはり仕事の邪魔になってしまうのか・・・
と思ったら休憩時間にやらせてくれた。
腰の位置が低くてなんでこんな道具を使っているのかはわからないけどコチラのほうがやりやすいみたいだ。
しかしこの広さを耕すのはかなりの重労働。
なれないクワで必死になっていると・・スグそばの木に向かって何かを獲ってくれた。
コレ・・・きゅうり!!でかい!
少しだけど仕事をしてきゅうりを食べると笑顔をくれた。
なんだかわからないけど・・一緒に笑えるのは一緒に仕事したからだと思うとホントうれしかった。
そして家に一度戻った。
せっかくなので歩いて色々な家をまわって写真を撮ろうと散歩に出かけた。
ネパール語の本を読みながらだけど少しだけ声をかけることで色々感じることがあった。
まず、みな地面に近い生活をしているというコト。
さっき使ったクワもそうだし居場所も地面に近い。
洗いものも食事も地べたに置く。生活の大きな違いだ。
あと漠然としたコトだけど・・この村で自殺とかする人っていないんだろうなぁと感じた。
これも育ちだなあって思う。親がかばうと子供はかばわれる人間になるし逆もしかりだ。
生きていくという構造がシンプルな村だから人間ってその状況で適応していくんだなあと。
そしてリーダーというリーダーがいない。もちろん村長とかはいるそうだが常に指示するような人はいない。
でも言われることなく誰もが動く。だれける人なんてひとりもいない。
必要なことを必要なぶんだけやる。
ただそれだけのあたりまえなことなんだけど・・・日本って何なんだろうなあと思っちゃった。
隣のおばあちゃんが不思議なものを抱えていたので僕にも!僕にも!
とせがんでみた。
コレ・・・フカっていう水タバコだったんだけど・・・激旨!
この村でもフカを吸うのはこの家族だけみたいで若い人はとくにやらないみたい。
だからフカ吸ってると面白がってみんな寄ってくる。
そしてとくにこのお隣さん家族はうれしいみたいで急接近した。
パプアニューギニアの村でもそうだったけどまたもやタバコが世界をむすんだ!
上の葉っぱがフカ。干して乾かして吸うみたいだ。
フカにはまってるボクを面白がってたお母さんだけど昼飯も作ってくれてた。
ワラビのカレーとアチャール(漬物)
これも激旨・・・だけど・・・
水牛の牛乳が苦手だった。
いや・・正確に言うと水牛の牛乳をご飯に混ぜて食べるのが苦手だった。
でも水牛の牛乳をそのまま飲もうとするとお腹が壊れるといって止められる。
これもずいぶん追加されたど我慢して飲み込んだ。
スリヤさんを誘ってもっと村をまわりたいと伝えたら一番上の方まで案内してくれた。
この菩提樹はダディンベシから登るときに目印にしていたもの。
これはお寺・・・なんともヘンテコですが・・・
涼んでいると学校に行ってみませんか?とスリヤさんに聞かれた。
答えはもちろんYES!
今授業中で静まり返っていました。
こんなとこまで日本って援助してるんですね。
邪魔にならない一番小さい子の教室は写真を撮らせてもらいました。
そして学校が終わるまで近くで時間をつぶすことに。
と・・・近くの家で・・・池?
こんな山奥ですが川で釣れた小さな魚を大きくして食べるそうです。
一軒一軒が遠いんですが・・・
この家ではなにやら煙が・・・訪ねてみると・・・
これ!ロキシー!
ロキシー作ってる!
なんとか出来たての温かいものを売ってくれないかと伝えると・・・
なんと!ビール瓶1本分で・・・50RP!50円ですよ!
こりゃ旨い!ヘベレケだけど旨い!
酔っぱらって子供たちに日本のお菓子とかあげて写真撮らせてもらおうとしたけどまた・・・シャイなんですわ・・
他の子に鍵をかけられて追い出された女の子ひとりの写真のみでした。
そして畑の中を何度も何度も転びカメラ泥まみれにしながら学校へ戻る
足を洗って・・・
授業は終わったみたいです。
子供が子供同士でどんな表情をしているか
どんな対応してくれるのか・・スゴク興味があったんです。
写真は撮れなかったものの覗いた授業風景で感じ取ったことは・・・
これもシンプルそのものでした。
学びたいものが教えたい人に教わる。
ただそれだけでした。アタリマエのことです。
でも学校崩壊とかいってる日本でこのアタリマエな状況ができているのか
そして授業が終わったあとの子供たち無邪気な笑顔。
気持ちそのままの表情・・・いいものが見れました。
さっきのロキシー作ってる家もそう。
自分で呑みたいから粟を育てて酒を作る。
自分たちで呑むだけできたら消費するし、思ったより多ければ売る。
すんごいシンプルな考え方で商売といえば商売ではあるんだけど複雑さはなにもないんです。
家に戻るとおやるの炒り玉子。もちろん自家製
トウモロコシは生では使いません。干してカラカラになってから収穫。
今は収穫の季節。
自然になっているグアバ。美味しいです。
ハチミツも自家製
泊まっている小屋の上になにやら登り始めました。
干しておいたのは豆だったようです。
ひとうひとつ丁寧に取り出す。
ここでもやっと気づいたことがあります。
家事の手伝いのことなんだけどスリヤさんに「これこれがやってみたいんだけど」と伝えても「そうですね」と答えられてなかなかいろんなことができない。
よく見て覚えて迷惑かけそうでなければ、勝手に手を出して始めちゃえば受け入れてくれるってことです。
コレモあたりまえのことだけど・・やっぱ勝手がわからず遠慮してたのかもしれない。
一緒に同じことをやるとなぜか通じ合って笑顔で会話できる。
さっき出した豆をタマネギとスパイスで炒めてくれました。
ロキシーですよね~
ちょっとだけど働けた。この充実感が酒を旨くさせた。
この日も停電長かった。
でも・・ろうそく1本あれば明かりなんて結構じゅうぶんなんだなあと。
山羊もボクのためにしめてくれたみたいです。
内臓がほんと美味しかった。ありがとう。
そしてもう・・隣の家族からは完全にフカが好きなオッサンと認識されているようで吸え吸えと最高の状態にして持ってきてくれる。
フカーミトー!(フカ美味しい!)というたびにお婆ちゃんもお父さんもお母さんも涙流して笑ってくれる。
家族同士の会話でもよく「ジャパーニ」という単語が出てきてたからボクのことを話してくれていたんだと思う。
実はこの時間の前ボクはスリヤさんに怒ってしまった。
何度も・・さすがにこの量は食べれない。残せないなら苦しいから少なくしてほしいと。コレ以上盛るならしきたりだろうが何だろうが絶対にヒトクチも手をつけない!
と言っていたのに「お替りどうですか?」と聞いてきたのでカッとなって「今まで何を聞いてたんですか?ボクの言ったことの何を理解したんですか?本気で伝えてくれないと食事の時間が正直つらいです。」と。
このやりとりを見て感じ取ってくれたのか・・お母さんはいつもより優しい表情で近くに座って一緒に酒を呑み家に入らないで一緒にツマミを食べた。
ニヤリと笑いながら「ご飯たくさん食べる?」とヤハリ言われたがそれも優しさを感じた。
突然家の前が賑やかになってきた。
明日の最後の夜・・・ボクのために中学校二年生の女の子が4週間練習してきた踊りの最後の練習を始めた。
長い時間、村の大人にヤジられながらも一生懸命踊ってくれた。
驚くほど上手い踊りを。
しかしボクにはアッという間の時間だった。
恥ずかしそうではあったが踊りの最中は民族の踊りを誇りをもって演じている彼女らに夢中だった。
手を持って誘われ真ん中で踊った。全然踊れてないし村の人にヤジられていた気がきがしたけど
毎日一緒の物を食べて一緒の空間で過ごしたことでグッと近づいてきた気がした。
この子たちも写真を撮りに村を散歩した時にそれぞれ声をかけた子が多くて親近感がわいてきた。
明日はもっと近づける。そんな気がした。