家が裕福という訳ではなかったので名古屋出身とはいえ「ミソカツ」を外食で食べたのはアルバイトをしはじめてからだったと思います。
しかし矢場トンの味噌串カツなら小学校1年か2年の時にすでに出会っているので早かったのかもしれません。
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同級生の安藤君のお父さんは見た目こそ反社会的でいつも黒いサングラスをしていましたが実は優しくて使い古して穴の開いたグローブをくれたりよくナゴヤ球場に連れて行ってくれました。
いつも大洋か赤ヘルのしょぼいカードだったけど憧れの選手を外野で応援する楽しみは当時のボクの最高の楽しみでした。しかしある日なぜか安藤君のお父さんが巨人戦のチケットを手に入れたのです。
いつも優しい安藤君のお父さんも見た目通りの目つきで車を走らせ、いつもの3倍になっている駐車場の値段を激しく罵りながらの交渉、試合が始まれば「殺せ」「死ね」など物騒な言葉を叫ぶありさまです。
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ボクと安藤君も凄い形相のお父さんに続けとばかりに目の前の松本に草履を投げつけたり淡口に卑猥な言葉も投げつけました。それを見た安藤君のお父さんは大喜び、それまで知らなかったたくさんの卑猥な言葉や単語を教えてくれました。
3人の一体感が最高潮に達した瞬間です。
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この瞬間を逃してなるものか。
中日リードで迎えた回にダメモトで安藤君のお父さんに矢場とんの味噌串をおねだりしてみました。
ビールの呑みすぎですでにベロンベロンでしたが・・
「走って3本買って来い!」
その時の味は今でも忘れられません。
試合は結局負けていつも勝つと奢ってくれる天津飯は無し。
飲酒だし怒り狂ってる安藤君のお父さんの運転は恐かったけどいつの間にか寝ちゃってて奇跡の無傷での帰宅。
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翌日はクラスで安藤君とミソカツの旨さを自慢しまくり。
甘すぎて胸焼けしそうな味だけど、あのときの味に近かった気がする。
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かつやさん・・・ありがとう!上等ダゼ!

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