※ ぜひ読んでいただきたいんですが閲覧注意です。
こんなことに閲覧注意と書かねばならんのが情けないんですが、このブログを読んで不快に思う人が出て欲しくないためです。
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日中はTシャツでいたいほどの暑さですが朝は氷点下。
秋口でこれです。冬の厳しさを察してしまいます。
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ウイから出ると新鮮な空気とともに大草原、ウイからの煙、青空が飛び込んできます。
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この頃にはボクがタバコを吸うことは知れ渡り男性陣は誰もが求めてやってきます。
どの国でもチェキ・タバコ・酒は最高のコミュニケーションアイテムです。
あ、女の話も。
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朝のミルクティは格別です。
この写真でお分かりでしょう。
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気を使ってくれてパンなども出してくれましたが基本的に家族と同じ。
当然、夕飯の残りは朝食です。
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この時すでに塩とバターの入ってないミルクティなんてもう飲めないと思うほどに。
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大草原のど真ん中にビニールシート。
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これはトイレです。
コの字型にはってくれているのは、おそらく気を使ってくれているんだと思います。
大きいのはココでしました。
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ウイを増設してる頃、アサルベックに呼ばれました。
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大切なお客さんが来た時は羊を解体するのがカザフ民族のもてなしだと聞きました。
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カザフ民族である彼らはイスラム教徒。
イスラム教式の祈りを捧げます。
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この後ウランバートル近郊にてモンゴル式の解体も見ました。
全然違います。
最初から違う。
お腹に小さな小さな穴を開けて手探りで動脈を見つけ素手で素早く切るのがモンゴル式。
カザフ式は首を切ります。
どちらも苦しませないことに最大の敬意を払っているんです。
人によって違うと思いますが今回はカザフ式の方が圧倒的に早かった。
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まず、アサルベックの性格を知ってもらいたい。
真面目で明るく、とにかく優しい。
いろんなエピソードを聞いたが彼は極端に殺生が嫌いなようだ。
しかし、もちろんこの土地で生きていくのに嫌いだからといって逃げ回ることはできない。
彼の表情に注目してほしい。
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子供の成長は早い。
彼らが音楽にせよ仕事にせよ子供に教えている姿を見なかった。
楽譜もないから楽器を弾いてる大人だって楽譜を読めない。
遊牧民は子供同士で遊びにいくときにナイフを持たせると聞いた。
もちろん転んだりするだろうから危険だと思う。
この時だって子供を呼んだり見ておけと言ったりすることは一切なかった。
でも、
大人が仕事をすれば集まってくるし、自然と暴れる羊の足を二人で抑える。
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羊の解体は神聖な儀式。
許可を得て少しだけ皮剥ぎをさせてもらった。
何も言葉でも教えてくれないし困っていても助けてはくれない。
当然だ。
一生懸命カメラのボタンをパシャパシャやってたくせにドコに力が入っていてどういう仕組みでできているなど一切考えていなかったわけだ。
全部見た。というのは思い込みで全部眺めていたわけだ。
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後から知ったことだが・・
モンゴル国や周辺からカザフ民族は野蛮で粗暴だと思われていることもあるらしい。
実際、自分自身も出国前友人に行き先を モンゴル国の中でもカザフ民族が住んでいるところ と伝えたとき・・・イスラム?ヤバくない?殺されないように気をつけて!
羊を一頭解体してもらえるかもと伝えたときも、ウゲッ!気持ちが悪い、残酷だと言われた。
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彼らの解体でナイフを使うのは必要最低限だった。
苦しまないように動脈を切り手早く血を抜く。
関節を折って外す。そのために筋をナイフで切る。
皮を剥がすのにナイフは一切つかわず拳で優しく分けていく印象だ。
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彼らは切り刻むようなことはしない。
必要最低限の小さなナイフ一本、これ以外は全部が素手。手袋などもってのほかだ。
あれだけ笑顔で迎えてくれた家族がこの時だけはニヤリともしない。
自分たちが生きていくために命をもらっているんだから感謝しなきゃ・・なんて発想すらない。
当たり前すぎることだから。
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僕を含めて、手袋をしてマシンを使って切り刻んだ動物を食べる・またはそれすら見ない、知らないで食べる人たち。
そのことに対して悪いことだとか非難しようとは全く思いません。
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でもその人たちが、カザフ族の遊牧民を野蛮・残酷だと思うことがあれば・・
断じて違う。
言うのであればむしろ逆だと。
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無宗教で神などを信じている人は騙されている人だと思っています。
それは変わりません。
でもそれを通じて物事をよく理解できている人がうらやましく思いました。
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効率を求めると分業しプロが育ちます。
でもその代償の大きさを知らずに生きる不幸さを感じました。
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羊の脂はサラサラしていて乾燥した気候もあってかそのままで大丈夫。
現地の人も子供も含めて血以外は手を洗いませんでした。
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でも日本人なんだからでしょう。
手を洗いますかと聞かれた。
情けなくて下を向いてしまった。