昼食後・・
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観客からもの凄い熱気を感じた。

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実はこのイヌワシ祭、イヌワシをキャッチするブルケッテ コルガ シャッカロォが一番の名誉であることは伝わった、、、だが!しかし!
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一番ヒートアップして競技者も観客も盛り上がるのはこちら!
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ヤギを引っ張り奪い合うククブルという競技だった。
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40キロあるヤギを地面から拾い上げるだけでも凄い。
こんな体制で片手で持ち上げること自体信じられない。
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この体制で奪い合い馬から落ちない技術と力を競い合う。
いや、技術は全員凄いと思う。
ここまでくると力勝負なのかもしれない。
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勝利者は自分の力を誇示するかのように40キロのヤギを高々と持ち上げ・・
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地面に叩き落とす。
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競技フィールドは観客が囲んでいるがそこで勝負が決まることなどほぼない。
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逃げる観客の中を馬が走り抜け・・
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遠く彼方で奪い合い・・
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山を登り
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山を下り・・
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また登り・・
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また下りる。
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勝者はヤギを背負い全速力で山を駆け下りる。
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当然だがこの競技に女はいない。
大草原で生きる遊牧民の男の力の競い合いだ。
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トーナメント方式で勝ち進むにつれ競技は激しさを増す。
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上位だけが競い合うのは明日。
しかし強者の中の強者は抜きん出ていた。
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まずは2メートルを超えるであろうこの男。
ジャイアントだ。(名前わかんないから僕が名付けた)
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最初はこんな不利な体勢からでも・・
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一気に引き抜く。
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馬がポニーに見えるほどの巨体は伊達じゃない。
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もう日本に来て相撲部屋に入門してほしいレベル。
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片手で軽々ヤギを投げるジャイアント
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競技者は完全にヒートアップ。
結果に対してヤジが飛べば突進し喧嘩になる。
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喧嘩になれば人だかりができる。
この競技がショーでなくいかにガチンコかが伝わり見ているこちらも熱くなる。
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ここで怪力ジュンスベックだ。
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ジャイアントとジュンスベック
決勝は明日、この二人で争ってほしい。
そう思った。
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その後も激しいバトルは繰り広げられた。
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写真を撮りながらでもここまで熱くなれた祭など、今まであっただろうか。
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そしてこの競技ククブル、明日の決勝に続くわけだが・・・
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誰も予想だにしない驚きの結末を迎えることになる。
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ここでお口直し、と言ったら失礼だろうか。
みんなの笑い声が絶えない競技に移る。
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クズコアルはスタート地点まで男性は女性をからかったりキスをしたりする。
スタート地点でそれが逆転。
怒った女性は男性を鞭をあげて追い回す競技だ。
男性は逃げるのみ。
女性の馬術がうまく逃げる男性に追いつきムチで叩かれると観客は爆笑。
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ジャイアントの馬がポニーに見えるんだが・・
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今はショー的な競技になっているが、元々はお祭で好きな相手をこの競技に誘い出会いの場にもなっていたとのこと。
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この日最後の競技が、ティエン イルゥ
地面の花(去年まではコイン)を馬上から連続して拾い上げた数を競うものだ。
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個人的にはこの競技が一番見ごたえがあった。
技術の差が素人でもはっきりとわかるからだ。
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ここでも圧倒したのがジュンスベック。
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馬の走るスピードがあり、ズルさがないのに次々とクリアしていく。
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彼は怪力でありながら技術力も高くパーフェクトだ。
それだけに気性も荒く喧嘩も多いのが玉に瑕だ。
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大興奮であっという間の1日でした。
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砂埃まみれになり始めて顔を洗いました。
水を大切にするため一度口に含んで少しづつ水を手に落とすのがモンゴル式らしい。
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この日もドンブラどうだ?的なことを言われたが・・・爆睡。
夜中おしっこで少し起きて星空を撮影したが全部ピンボケ。
彼らはタフだ。