7日目の早朝。
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バヤンウルギーの県庁所在地ウルギーから国内線にのりモンゴルの首都ウランバートルに向かいます。
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カラフルな屋根が可愛らしい町ですが、やはりここも建設工事現場のようで数年後は全く変わっていることでしょう。
まぁウランバートルに比べれば人も車もまだ少ないし空気も美味しいです。
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ただただ続くこの風景。
少し眠かったんですが窓からだただた眺めていました。
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ウランバートルに到着すれば、この渋滞・この排気ガス。
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昔、世界いいち空気の綺麗な首都と言われたウランバートルは北京より空気が汚いと言われているそうです。
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この時会ったばかりのガイド、チンギスさんにお願いし町が一望できるところに連れてきてもらいました。
ザイサン丘です。
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空気の汚染の原因はもちろん車の排気ガスもあるし盆地で流れずたまり続けるのも原因ですが・・
最大の原因はここからも見える市内4つの火力発電所だと言います。
ウランバートルの70%の水を利用し石炭を絶えず燃やし続けて電力を作る社会主義時代に作られた発電所です。
ゴルバチョフ時代のソ連のペレストロイカから1990年、27年前に民主化したモンゴル国。
社会主義時代は土地の所有権を国に取られていた遊牧民ですが冬の間の家畜の餌も国から支給されていました。そして長い年月のうちに冬の餌を蓄えることを忘れていました。
そして突然の民主化。国から土地の所有権を返還された遊牧民ですが冬の間の餌もえることができず多くの遊牧民が家畜を失ったと聞きました。
その時、残りの家畜を売り払い首都ウランバートルになだれ込んできたのが人口増加の原因として大きいと聞きました。
未だに白タクが合法なのも簡単に家畜を捨て都市に流れる原因の一つだと言います。
現在モンゴルの人口300万人に対してこの小さな街ウランバートルに150万人です。
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ここは小高い場所で発電所からの煙が流れにくいことからお金持ちが住む場所とのこと。
モンゴルのお金持ちの多くは利権を持った政治家だと言います。
実際ポルシェの販売所もあるしレクサスも多く走っています。貧富の格差は大きいと感じました。
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そしてガイドのチンギスさん。
43歳独身。小岩で10年住んだこともあり日本語はペラペラ。
日本お永住権を持ち、今も冬だけは岐阜のスキー場で住み込みのバイト。
お金を貯めてキャンプ場を作る夢も。
そして不思議なのは名前、チンギス。
彼が高校生の時に民主化するまでは社会主義国。
チンギスハーンは略奪者という扱いでした。
しかし彼のお父さんは博学でチンギスハーンが偉大であることを知っていて彼に名付けたそうです。
しかし名前が原因で小学校に入学することができず改名を言われてもお父さんは受け入れなかったそうです。1年後、目立った成績を残さないことを条件に入学が許されますが・・年子の妹と同じ学年だというのが恥ずかしかったと笑います。
それだけモンゴル国は時代と中国・ロシアの2国に翻弄された国だったようです。
モンゴルは地下資源が眠ると聞いたことがありますが、ガソリンを作る技術も得られず資源は今現在どんどん中国に流れています。
おそらく地下資源は100年で枯渇するだろうとも聞きました。
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美しい紅葉の真ん前に煙を吐き続ける火力発電所。
モンゴルのミニチュアのような風景なのかもしれません。
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ウランバートルから2時間80キロ。
ツーリストキャンプに到着しました。
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こんな素晴らしい場所に建てられたゲル。
バヤンウルギーではウイと書きましたがここではゲル。

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夏の間だけ雇われたスタッフが観光客をもてなすホテルです。
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彼らは遊牧民ではなく家畜もここでは飼っていません。
しかし周りには遊牧民がいっぱい。
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豪華なベットもあり恐ろしく快適。
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装飾も美しいゲルです。
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ここはレストランゲル。
ゴージャスな薪ストーブを囲み・・いや、時期が遅すぎて他にお客さんはいませんでした。
僕が去ってから今年はゲルはたたむそうです。
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夕食もホテル並み。
可愛いうさぎちゃんのトマト。
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ホーショール
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夜は薪ストーブに石炭も入れてくれるのでTシャツとパンツ。
暖かいというより・・暑くて眠れないくらい(笑)
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さすがに夕食が少なすぎたんですが・・ポテチ買っておいて大正解です。
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星も抜群の美しさ。
人生最高の星空だったかもしれません。