8日目の朝。閲覧注意で〜っす!
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モンゴルではゆっくりしたい。
そう思っていましたが移動や祭でそこまでノンビリな気分ではありませんでした。
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ゆっくりと大きな大地を眺め、何も考えないことでこのひん曲がった性格が少しでもよくなるんではないかと思いました。
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ゆっくりと馬に乗り見渡す限り広い大地を眺めて、馬が鼻がかゆい時は少し立ち止まって地面で擦らせる。
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そんなゆっくりと流れる時間。
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こういう石がたくさん集められた不自然なものがたくさんあります。
聞けば昔々の墓だそうです。
最近中国人がモンゴル人に墓を掘る道具を買い与えて掘ってもらい、安く買取りオークションで販売するビジネスがどんどん増えていると言います。
金や銀を使った価値あるアンティークの装飾品がどんどん出てくるからだそうです。
エジプト人に掘らせ自国に持ち帰って大英盗品博物館と変わりませんね。貧しいです、心が。
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山頂に祠がありました。
ここらでは石を3つもち三回周り一つづつ積んでから手を合わせるそうです。
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早く優秀だった馬は死んだ後できるだけ高い場所に安置するとこの地から早い馬が生まれるという言い伝えはモンゴル全土であるそうです。
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この後少し風が強くなってきました。
さらに散歩を続けると・・
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強風の中、ご夫婦でゲルを建ててるのを発見!
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近づくとここ押さえて!のジェスチャー。
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お母さんの日焼け止めマスクがちょっと怖かったんですが、これはチャンス。
ゲルの作り方を目の前で覚えれるチャンスです。
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こういう時は何をやってるのかよく見てすぐ手を出す。
異国でのお手伝いの基本です。
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でもなんだかお母さんが恥ずかしそう。
聞けば、ツギハギだらけのゲルだから完成するまではあまりじっくり見られたくなかったようです。
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逆です。
破れては塗ってつなぎ、物を大切に使ってる姿は新品のゲルより美しいと思いました。
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ゲルを建て終わりもう一つのゲルで自家製の乾燥ヨーグルトとミルクティをいただきました。
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室内は干した肉など僕にとって魅力的なものばかりでしたが、お母さんがあまり片付いていないことを理由に写真の撮影許可を聴くと下を向いてしまうのでやめました。
室内写真はこれだけ。
でも狭いスペースを有効に使うため吊り下げたりたくさんの工夫があってブログで紹介したかった!
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思わぬラッキーでゲルを建てる現場が見れましたが昼食の時間はとっくに過ぎてしまいました。
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ツーリストキャンプに戻るとこんな粋な計らいが。
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こんな広々とした場所で食べれるランチ。
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手打ちの麺も嬉しい!
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ボーズは少しかじって中のプースーを飲んでからいただくのがモンゴル流。
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でも熱い!
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ロシア製のアンティークトラックがかっこいいです。
未だに現役!ゲルを積んで走るそうです。
最近では少なくなったそうですが。
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ドローンを飛ばし家畜の集まる池を撮影しスタッフの方に見せてみたんですが・・
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この池・・魚の形だったんだ!と誰もが同じリアクションだったのが驚きでした。
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ここからも乗馬。
モンゴルの国に入ってから8日目ですが・・ようやくちゃんとした雲をみました。
前日、ド快晴すぎて雲の存在忘れてました。
雲が出てもまだまだ暑い。
でも次の日・・とんでもないことになるんですが・・
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スタッフの女性たちはみんなで洗濯するのが楽しそう。
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と・・僕からホルホグが食べたいというリクエストを実現してくれました。
あ、ここから閲覧注意です。
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カザフ民族式の羊の解体は首を切り苦しませず息を絶たせる方法ですが・・
ここはモンゴル式。
おへその上あたりを少しだけ切り手を入れて動脈を指で切ります。
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この理由は後でわかります。
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血はお腹の中でダダ漏れのはずですが・・
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ここから皮を剥ぎます。
この方法だけはカザフ式と同じだったので少しお手伝いできました。
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少し切ったお腹からは胃袋が飛び出しているので血はもれません。
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ここで内臓を取り出します。
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そうなんです。
アバラボネの中が容器状になっていてそこに全部血が流れるように考えている方式なんです。
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溜まった血は全部すくい出します。
モンゴル式は血も料理などに使うからなんです。
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モンゴル式とカザフ式。
解体の方法は全然違いますが、いただいた命を少しでも無駄にしないよう考えられています。
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ここのスタッフさんは普段はウランバートルで生活し夏の間だけこちらで住み込みで観光客をもてなしていますが右のモーギーさんは遊牧民だそうです。
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ここからホルホグ作りです。
薪ストーブに乗せた大きなボウルに水と塩だけ入れ肉を入れていきます。
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肉を乗せた後は、薪ストーブの中で作った焼き石。
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焼き石と内臓はミルフィーユ状に重ねて乗せます。
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そしてボウルで蓋をして大きな石を乗せます。
茹で料理であり蒸し料理でもある感じです。
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そのまま1時間半。
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ここにはシャワーもあります。
なんたるラグジュアリー。
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と・・ホルホグが完成しました系です!!
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各内臓も綺麗に切り分けてくれました。
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腎臓、血を詰めた腸、胃袋、心臓
肉だけでなく塩味だけで美味しい。
あんなに豪快なのにどの部位も火の入り加減がベスト。
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広くて暖かい薪ストーブ。
そして最高のホルホグ。幸せ全開です。
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この日もモーギーさんに薪と石炭を入れてもらった。
歳を聞いたら「25歳なんだけどいつも35歳に見えると言われる」
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ロウソクの灯りでしっとりとした空間で笑う。
まさか起きて驚きの光景を目にするとはこの時、誰も思わなかった。