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静岡・名古屋・大阪から直行便も飛んでいる中国は寧波(ニンポー)。
アクセスがいいとあってちょっと興味を抱いているんですが神保町の駅前に寧波(ニンポー)料理が食べれる店があると聞いてやってまいりました。
咸亨酒店 (カンキョウシュテン)
寧波(ニンポー)の料理を食べて見たいと思うんですがどれを選んだらいいですか?
ひとりドヤ顔の身なりのいい男性がいたので支配人でしょうか。
聞いてみたところ答えは驚くものでした。
「ありません。ランチですから。」
ランチメニューじゃなくてもいいんです。寧波(ニンポー)の料理はありますか?
「お酒呑まないでしょ?」
ええ。
「なら、ないです。寧波(ニンポー)料理はお酒と食べる料理なんです。」
ここから夜のメニューをめくってくれた。
指をさしながら
「これはアワビです。これは上海蟹です。寧波(ニンポー)の代表的な料理です。でも高いですよね?」
結構しますねえ。
「はい、だからないです。」
困って固まっていると・・
「まぁちょっと違うんですがこの料理は寧波(ニンポー)の料理に近いですねえ」
かなりそそられないススメ方をされたのがコレ。
咸亨風特製土鍋チャーハン 1290円
全くもって美味しく食べようという気にならないススメ方をされましたが・・
この料理が美味い。
チャーハン自体が美味しい。
角煮の味付けとホロホロに煮た感じも格別。
そして何より餡が美味しいのだ。
帰り際、おかげさまで美味しいものが食べれましたありがとうございます。と伝えると・・
「紹興酒は本場のものを使ってますが、本場のものとはちょっと違うんですよねえ。」
もちろん嘘をついてはいけない、そして寧波の料理を勘違いをして欲しくないという彼の僕に対しての最大の気遣いだったんだと思います。
コレだけ良くしてもらって感謝どころか殺意を覚えたのは初めてです。