楽しかった。いや楽しすぎたパルマリウムリザーブともお別れです。
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朝ここを出発し目指すは首都アンタナナリボを越えマダガスカル2番目の大きな都市アンチラベに向かいます。
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その距離500キロ以上。
500キロ以上?大したことないじゃないか?と思ってる方も多いかもしれません。
超満員のボートと悪路続きの500キロは高速道路の500キロとは訳が違います。
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この日の移動は実に13時間。
大雨の中、奥のボートで出発。
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右がこの距離をこの時間を一人で運転し続けた超人ドライバー、シャルルさんだ。
マダガスカルには訳のわからない人がたくさんいるんだが・・何があっても笑顔で安全運転。
でも・・華麗なテクニックで悪路もスピードは出す3人の男の子の父親32歳だ。
その隣が通訳兼ガイドのマークさん、僕と同い年。
ジャンレノとダルビッシュを足して割ったようなイケメンだが性格は明るい三枚目タイプ。
お父さんは医者のインド人、お母さんはフランス人とマダガスカル人のハーフ。
冗談ばかり言って大笑いしているがどんなハプニングがあろうと即座に臨機応変に判断する。
この二人の安心感ときたら・・でも気を使わせない気楽さも。
今年の旅行が想像以上に楽しく過ごせたのはまさに彼らのおかげだ。
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マナンバトに到着すると村人がチップ欲しさに我先にとカバンを取りにくる。
僕のカバンは油切麦茶と背中にプリントした彼が運んでくれた。
ここから長い悪路が始まる。
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よく知らない人なのか四駆ではない車で入り込み立ち往生。
まわりのみんなから、バカだバカだと言われ運転を代わってもらい引き返していた。
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マダガスカルの人はよく歩く。
畑へ薪拾いに、炭を買いにゼブ牛を追いに老いも若きも男も女もとにかく歩く。
どのくらい歩くんですか?
ここから8キロ先に。
え?ええ?
マダガスカル人にとっては普通の距離です。お金があれば自転車買うんですが。
そんな毎日だそうです。
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長い悪路が終われば事故渋滞。
とにかく大型トラックがそこらに落ちまくっている。
察するにこれ運転が悪いんじゃなくて車が海外からの事故車の寄せ集めで作った車だからだと思う。
整備の問題。
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この界隈としてはちょっと大きな街ムラマンガのローカルレストランでランチ。
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いきなりトイレの話で恐縮です。
ローカルレストランなど地元の人が使用するトイレはかなり凄いです。
使い方が悪いので全てが飛び散ってる感じです。
便座を上げる習慣がないっぽくて汚れるから最初から便座はどこも取り外しているようです。
しかしこのレストランは便座が取り外していなかったので今回のマダガスカル旅行ナンバーワンの凄さ。
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一応写真を撮ってきたんですが・・ここで載せるのはアレなんでトイレからの風景の写真を。
フランス発祥のゲーム、ペタンクですね。
マダガスカル人はこればっかりやっているのでフランス人より上手くなったとのこと。
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1000アリアリは約33円です。
おかず一品注文すると大量のご飯がついてきます。
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やはり外国人とわかるとご飯は半分以下。
助かりました。
そしておかずは地元の人は1品ですがワタクシお金持ってますから3品。
とはいえ贅沢三昧しても500円はしないんですから。
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豚肉です。
日本の出汁に慣れていると薄く感じます。
そしてうすーいトマト味。
地元の人は具で食べるというよりこの少ないプースーでご飯を食べる感じでちょっと不思議。
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これは牛ホルモン。
肉はどこでも炎天下で売ってます。
だから逆に劣化する前に売り切るんでしょう。
かなり新鮮です。
日本の肉に比べると潰してからの時間が短いので固く感じますが味は濃いです。
日本のようにタレや調味料の味で食べるのではなく牛豚鳥肉、全て肉の味がしっかりしています。
臭いと思いますか?
日本のオートメーションで作られた家畜ではありません。
臭さは嫌なにおいは皆無と言っていいでしょう。
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その代わり皮の部分にはたくさんの毛があります。
日本でも鳥肉には少しだけあったりすることがありますが鳥肉だけじゃないです。
こういうのが苦手な人は無理かも。
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この店は初日に入った店より美味しく感じました。
ホルモンや皮が美味しかったからでしょう。
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なぜかマダガスカル人が大好きなのがヨーグルト。
以前は市販のカップに入ったものを購入することが多かったようですが最近では自家製が多いとのこと。
変な話ですがこれもこの国を知る上での大きなポイントになってくるので長文失礼します。
この日の目的地アンチラベには巨大な(果てしなくと言っていいレベル)乳製品工場の抜け殻がありました。
ティコ社というヨーグルトなど乳製品を作っていた工場だった場所です。
昔、自転車でヨーグルトや牛乳を売り歩く少年がいました。
彼は貯めたお金でアメリカからホルスタイン牛を買います。
これが大成功してティコ社を設立。彼は有数の資産家になりました。
資産ができた彼は大統領選挙に出馬して当選します。
マーク・ラヴァルマナナ大統領です。
マダガスカルの歴代大統領はワイロを受け取りフランスから名ばかりの独立、新植民地主義に甘んじていると言います。
しかしマーク大統領はフランスではなくアメリカの影響を大きく受けます。
アメリカとの繋がりが彼を成功させたからだと言われています。
思い通りにならないフランスは彼に対抗する勢力に金を注ぎクーデターを起こさせます。
マーク大統領は失脚し南アフリカに亡命します。
今はもうマダガスカルに帰国していますが大きな工場は閉鎖され、ヨーグルトが食べれなくなった国民は自分で作ることを覚え今に至っているとのことです。
(※ひとりから聞いたことも信じれることはそのまま鵜呑みにしている内容です。偏った見方もあると思います。)
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延期が続いているのでまた延期の可能性もありますが・・マダガスカルでは今年11月に大統領選があります。
立候補の数なんと驚愕のすでに36人。
なぜこんなにも立候補する数が多いかというとみんな大統領になりたいからです。
大統領は飛び抜けたお金持ちしかなれないとのことです。
大統領はマダガスカル人のほんとんどがなりたいんです。
日本で総理大臣になりたい人っていますか?
よっぽど家系が政治家だとかちょっとオタクっぽ人しかなりたくないですよね?
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なぜマダガスカル人が大統領になりたがるのか。
・お金持ちになれるから。
・道路建設などの海外からの援助のお金を懐に入れることができるから。
・大統領の親族なら森林伐採などの特別許可が出せてワイロが受け取れるから。
・大統領の親族が全員公務員になれるから。
・公務員になれば働かないでお金がもらえるから。
聞けば聞くほどうんざりする話がどんどん出てきます。
どの国でも起こっていることとはいえあまりに露骨で極端です。
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前出のマーク大統領でさえ国民のためになる事業も多く行っておきながら大きなワイロを受け取っていたと調べて知りました。そして話にも聞きました。
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この国の義務教育は小学校まで。
その日食べるものをその日に探すような生活です。
田舎の貧しい村では一律20%の税金を銃を持った警官に支払い日の出から日没まで働き政治に興味を持つ時間すらないと言います。
おそらく多くの情報が入るであろうガイドのマークさんでさえ
「立候補者全員が悪人です。今まで投票したこともなければ今回も投票にはいきません」
そんな状況です。