
台風の影響で直前までどうやることかと思っていましたが・・
日曜日はド快晴。

前週に準備した田んぼで http://www.okamooo.jp/archives/10647898.html
無事、田植えの日をむかえることができました。

ワタクシは当然の様に稲刈りなど http://www.okamooo.jp/archives/10574459.html
クライマックスだけを遊ばせてもらっているんですが・・
この日のために日頃から手入れを事欠かぬ友人たちの努力があるわけです。

貴重な体験をさせていただいている感謝でしかないです。

集まったのは総勢18人とヤギと犬。
メンバーにストレッチの先生がいらっしゃっていることから・・
挨拶、そしてストレッチ運動からのスタートです。

通りすがるひとからはUFOを呼んでいる団体に見えたのかも知れませんがストレッチです。

実はワタクシ、田植え自体・・・超ハジメテ!
友人たちが用意してくれている苗を・・・

田んぼに均等に線のマス目を書き植えていくんです。
作物を作るときは収穫が一番楽しい・・と思いきや!
この田植えも同じくらい楽しかった。

青空の下、はだしで泥の感触を楽しみ、
老若男女が笑いながら話しながら同じベクトルを向かうグルーヴ感。
その時、その時の状況に応じてやり方を変えていくライヴ感。
ひとことでいえば人間らしい時間。

隣りの田んぼも田植えが始まりましたが・・瞬殺w
コチラは一日仕事です。

乗用田植え機を見た瞬間、誰もが思うように、
自分たちがやっていることが江戸時代の様に思えました。

もちろん品種もよくなっているだろうし、様々な工程では現代ならではのものも加わっていると思います。
でも苗を1本1本水をはった田んぼに植えていく姿は、子供も大人も一緒に笑いながら植えていく姿は、大きくは変わっていないんじゃないかと思いました。

1つ植えると、茶碗軽めの1杯なんだそうです。
小食の人でも1日3杯は食べるでしょうから1000回位植えれば自分ひとりの1年分の収穫でしょうか。
いやまてと・・年貢を納めなければいけないですよね。

調べたら(諸説あるんでしょうけど)豊臣時代で収穫の70%が年貢。幕末で35%の年貢。
江戸時代の平均で言えばまさに五公五民、半分50%が年貢ですから・・
2000回植えれば1年の収穫。

いや待てよと。白飯だけじゃおかずもないし、稲刈りのカマも買えないし、家も作れない。
奥さんとか子供も食わせなきゃですから江戸時代は大変だ。
まぁ裏作もあるでしょうから、米以外の収入もあるか・・
サラリーマンも大変だけど農家も大変だ。
年貢・税金がある限り楽はできないなぁと・・今も一緒かw

ご飯はみんなで生米を持ち寄り羽釜で炊き立て。
カレーは先週行ったBeHappyに作ってもらい鍋でテイクアウト。

朝から子供も大人も同じようにカラダを動かし、同じように腹をすかし、同じようにこの時間を楽しみにしていて、同じように笑顔がこぼれる。

専業で米農家になれば、この規模の田んぼでの生活ではありえないでしょう。
広い田んぼを持ち、マシンを使って、もっともっと多くのお米を作らなければ、税金も払えないだろうし、マシンを導入した費用もまかなえないでしょう。

午前中で植え終わった範囲を眺め、達成感を感じて、日陰に入って、胃と喉を潤す。
自然とハジメマシテの人とも仲良くなる。
年齢も性別も関係なし。

誰も自慢話をしないし、誰も自分を大きく見せる話もしない。
誰も自分のことを積極的に話さない。
誰もひとのことを評論家の様に判断もしない。
誰もカネオンナクルマの話もしない。
考えているのは次なる工夫。
デトックスという考え方が本当に存在しているのならば・・
これこそがボクにとっての最高のデトックス。

こう考えると、毎週末カラダが南伊豆を欲してしまって毎週末向かってしまう理由がハッキリとしてくる。
たぶんコンナ人たちの様に自分も早くなりたいと思ってるんだと思う。

仕事の中で効率化は必要であっても万能ではないこと。
遊びの中では効率化はできるだけ考えないこと。
素直に楽しいと思った瞬間を大切にすること。

一面に苗が入ると田んぼになりました。

少なくともこれから田んぼを見るたびに、泥の感触や温度、泥の中のイキモノの存在や、手で植えたかどうかとか、田植えや稲刈り以外に何をしているのか、この季節にはどんな大きさになっているのとか考えるでしょう。
見る目が変わることだけは間違いないです。

土日で何ができるというわけではないですが、もう少し知りたいという好奇心はあります。

最後のストレッチ。
怪しい集団ではないです、UFO呼んでないですw

今週末の南伊豆滞在もステキな時間ばかりでした。