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- 【スラウェシ島旅行】2023.9
朝4時起床。
昨日の夕方到着したばかりの宿ですが・・しばらくお別れです。
宿主のアルフレックが他の人に宿をまかせて、ボクが見たいものに全て連れて行ってくれるという・・
しつこいようですが2500USドルのプライベートツアー的な感じになってきました。
条件は・・
見たいものを見せるため現地ガイドをしている人につなげる
この時の宿代とかガソリン代とか運転手代とかメシ代ビール代とか全部コミコミにしてくれる
とにかくこの宿主とドライバーが底抜けに明るくて一緒にいて楽しい。
車に乗った瞬間にあだ名とつける。
アルフレッドは自分をジャイアンだと言い出し、ドライバーはドラえもんだといいはる。
確かにこの二人は似ている。
でもメガネをかけているだけでボクはのび太だという。
人生で初めてあだ名がのび太になり、滞在中ボクはのび太だった。
この島ではドラえもんがいまだに大人気のようでw
どんな田舎に行っても手書きのドラえもんの絵やいびつなドラえもんのぬいぐるみも見かけた。
そしてビトゥンという大きな町に入ったところで朝飯だ。
インドネシアならどこでも見かけるナシクニンという料理。
ココナッツミルクとウコンで炊いたご飯に細かく刻んだおかずをのせて食べるもの。
おかずはその島々によってとれるものを使うんだが・・
スラウェシ島ではマグロフレークと糸こんにゃくのようでスキヤキっぽい。
正直メチャクチャ旨い。
しかし・・恐ろしいことに食べていると追加トッピングをのせてくる。
目玉焼きと厚揚げなのだが・・それはいいんだが・・
大量の塩漬け唐辛子がのっている。
オレだけふざけられているのかと思いジャイアンとドラえもんの方を見てみれば・・
更に大量に追加している・・
なんなんだこの島はw
絶対に下痢になること確定で不安なままジャングルに到着。
トモホンと呼ばれる辺りの高原的な場所だ。
友人の現地ガイドがまだ来ないとのことで鳥探し。
ヨコジマオナガバト
とにかく鳩の種類が多くてどれも色彩豊か。
日本のハトってよく見ればキレイなんだけど都市部に多すぎて魅力を感じない。
山でノビノビと飛んでる鳩は見ていて気持ちがいい。
と・・現地ガイドのヒロシが登場。
HIROSHIというタトゥーが腕にデカデカと入っているからボクがつけたあだ名。
聞けば日本人の友達の名前だという。
普通、友達の名前ってタトゥーに入れるか?w
彼に限らずジャングルの現地ガイドはトレラン並に歩くのが早いw
後どのくらいかかるのか?と聞いても嘘をつく、とてつもなく短く時間を言う。
これだけはどの国のジャングルに行っても共通している。
しかしこの「現地ガイド」のおかげで探鳥旅行というのは成り立っている。
みんな普段は別の仕事をしているんだが、旅行者にとって魅力的な野鳥や動物、昆虫を探しては見つけて情報を流す。お小遣いかせぎだ。
この島も宿主が多くの現地ガイドとつながっていてお互いに「友達」と呼び合う。
このネットワークのおかげで短期間の旅行でも様々なイキモノを実際にこの目で高確率で見ることができる。
ボクがひとりでここに来ても珍しいイキモノを見つけられる確率は極めて低い。
ジャングルの中に少しだけ開けた場所があり、ここらでは珍しく苔がたくさんはえている。
その場所の前に愛鳥家用語で「ハイド」と呼ばれる野鳥観測舎があった。
ハイドは家のような造りものものあれば、このように黒いビニールシートに穴をあけたものを立てているだけのものも。
ここで息をひそめてひたすら待つ。
目的の野鳥は30分くらいで来た。
野鳥を待つ時間としてはかなり早かった。
スラウェシピタ(Sulawesi Pitta)
昨日アカハラヤイロチョウだと思い
ZooPicker https://zoopicker.com/field_notes/44912
に投稿したのだが早速アカハラヤイロチョウとスラウェシピタは別物だと指摘されたので訂正したw
ということでスラウェシ島固有種。
ハイドのおかげでかなり近い状態で見れたこともあり、迫力満点だ。
苔や倒木の間をスッと出入りするこの鳥は想像以上に大きく20cmくらいあったと思う。
この色彩での20cmは圧倒される。
暗い場所から開けた明るい場所にジャンプしたり少し飛んでみたりする姿は妖精のよう。
毛艶もよく発色もいい。
いやまさに森の宝石だ。
この時間は物語の中に入っていたような不思議な感覚だった。
ヒロシに聞くとキングフィッシャーもいるという。
道なき森、急な坂を駆け上がりボクはついていくのがやっと。
鳥なんか探している余裕すらない。
もし探したとしても、こんな状態の野鳥を見つけるなんて信じられない。
これも20分ほど歩き続け見つけたと思えば少しづつ背後から近寄る。
そして枝がなく、光が入る場所まで追い込んでいく。
プロの仕事だ。
チャイロショウビン
この鳥を見てチャイロショウビンと名付けた奴の気が知れない。
ドコを見ているのかと。
確かに背中こそちょっと茶色いけどもっとイイトコたくさんあるだろうがと言いたい。アホかと。
コバルトブルーの頭に黄色い眉とくちばし。
これで25cm近くあるんだからかなり大きい。
この後ヒロシはこれはメスだからオスも近くにいるはずだと疲れ果てたボクを道に置いて山のなかをかなり探してくれた。
しかしディフィカルトと言い残しあきらめ悔しそうだった。
彼にヒロシテリマカシと伝えると笑顔を見せてくれここでお別れした。
トモホンの中心街に入りソールがはがれた靴をなおすボンドを探していると・・
凄いタイミングで露店で靴を修理している人がたくさん。
ボンドで貼り付け2つの靴底を丁寧に一周縫ってくれた。
30000インドネシアルピア、日本円で300円也。
と・・靴をなおしてもらった後歩いていると・・市場を発見!
南国の市場というのは原色で色鮮やかで楽しい。
果物に野菜。
島でも山間部にあるここらでは干物、乾物もたくさんあるようだ。
信じられないくらいの量の唐辛子を食べる文化。
まぁたくさん売ってますよね。
魚の干物の干し方もその土地その土地によって違うんですね。
仕事はどこも同じくキレイですよね。
ワンちゃんは測りにのっているので大きさがわかりやすいですね。
おお・・コオモリはちゃんと羽をとってくれてあって食べやすそうです。
羽の部分は食べるとこないですからね。
ニシキヘビちゃんは小さなものから大きなものまで品ぞろえがいいですよね。
なんか何年かおきに巨大ニシキヘビに人や牛が丸のみされた事件がニュースで出てきますが・・
調べたら全部スラウェシ島でしたw
ここトモホンなのかな・・
と・・近所の200円バイキングランチに入りました。
好きなだけ更に自分でよそっておかわり自由なスタイル。
品数が多いので少しづつ。
小さいですがヘビちゃんも煮てありました。
マグロの目玉やチキンウイングに野菜。
素朴な田舎料理ですが味付けもよくって美味しかった!
ここから一気に移動しゴロンタロのホテルまで。
HOTEL SENATOR
大雨ですがプールもあり朝まで若者がドンチャン騒ぎでした。
今回の旅行で一番高級感があるホテルでした。
もちろんエアコン付きで温かいシャワーもあり水圧も低くないです。
そして夕食です。
ここゴロンタロはかなり大きな町です。
車のディーラーやKFCもありました。
床があがっているレストランなんてやはり都会な雰囲気。
この日は3食が外食。
現地の食事はどこもこんな感じなので海外グルメ好きの方にも伝わるんじゃないでしょうか。
ナシゴレン、ミーゴレン、魚のすり身が入った麺はどこにでもあって、
鶏肉を揚げたもの、魚を揚げたものをおかずにご飯を食べるプレート。
ほんとにGoogle翻訳レンズを考えた奴って天才だと思う。
通訳いらない。事前勉強もいらない。
そしてahamoも通信データローミングが最強。
結構な田舎でもつながる。
この辛いソース。
実はこの時、少しヤミツキになっていました。
これがないと物足りない。
人間の慣れって恐ろしいです。
大きな魚のすり身はウズラ卵入り。
都会に来るとレモンはしなしな。勇気がいる。
まずは辛いソースなしで、後で少し入れる。
これは牛骨スープ的な感じでしょうか。
ハワイのテールスープに似てる味。
ここまでは最高に美味しかった。
しかし・・
このフライドチキンは辛いソースが最初から塗りまくられていて逃げ場がない。
こんなに塗らなければ間違いなく美味いチキンだ。
何をやってくれているんだ・・
ひとくち食べてはバタバタと悶え苦しむ俺。
声を出したり深呼吸を繰り返しても収まるわけがない。
落ち着きがない日本人のオッサンに向けられる目は冷たい。
頭がおかしい人だと思っているんだろう。
と・・見かねた店員さんが次々とフルーツのジュースやらフルーツの盛り合わせを持ってきてくれた。
いや・・俺・・日本人の中では結構カライものに果敢に挑戦してる方だと思ってたんだけど・・
この島の人に何度「辛いものばかり食べてるんですね、辛いと感じないんですか?」聞いたことか。
答えはいつも不思議な顔をされるだけ。
辛いものを食べているという自覚すらない。