9/20 対馬滞在6日目の朝は上空が燃えるように濃い赤色で染まりました。
ひょっとして港にツシマヤマネコが!?
と思いきやツシマイエネコでした。
見分け方は耳の後ろが白いかどうか。
東京に帰ってきても南伊豆でもネコを見るたびに耳の後ろを見る癖が・・
早い時間ですが野鳥の会の方は毎朝6時から観測しています。
その後どんどん増えてくるんですが皆さんおはようございますの次に言うのが・・
うわぁ〜沖ノ島クッキリですね!
普段は見えることも稀でここまでクッキリ見えるのは本当に珍しいとのことです。
恥ずかしながら存じ上げず調べてみれば・・
「神宿る島」世界文化遺産なんですね。
島全体が国の天然記念物。
今でも女人禁制、男性でも研究者を除く一般人の上陸は禁止。
憧れのカンムリウミスズメも観測されているようなので・・研究者になるか・・
アカハラダカでさえ数えられない人間が研究者になれるわけがないんですがw
この日は早朝だけアカハラダカを観察し下山します。
理由は・・対馬在住のさぷら伊豆読者様から前日の夜
「父が趣味でクエの養殖をしているのでいるので見にきて欲しいです」
というメールをいただいたからです。
たくさんの情報を送っていただけただけでなくMETTAにないチャンス。
これを逃してなるものかと車を飛ばすと・・
ワタクシ・・ブログの読者様と言うだけでオッサンだと完全に思い込み・・
女性が手をふっていても違う人に振っているのだろうと通り過ぎてしまうハプニングもw
穴子の頭を無造作に放り込むと・・出ました巨大すぎるクエw
なんでもお父さんが網にかかった小さいクエを育てていたらこんなに大きくなっているそうですw
スケールが違う。
この場所は元々真珠の養殖だったそうで周りの多くはアコヤ貝。
お父さんの本職はヒオウギ貝の養殖なんだそうです。
養殖していると子供が生まれ、それをまた大きく育てているんだそうです。
こんなちびっこでもヒオウギ貝。
貝殻をパクパクさせて泳ぐんです。萌え死にしそうです。ペットにしたい。
普段網を仕掛けているとこまでボートで行ってみますか?と断る理由が見当たりません。
5分もかからずクエが入る場所に。
魚探を見せてもらたんですが真っ赤。
リアス式海岸どんなけ豊かなんだと。
伊豆では遠くまで出ないと魚が獲れなくなったと。
漁によってはガソリン代で赤字が出ることもあると聞いたことがります。
リアス式海岸は紀伊半島から志摩半島・三陸海岸・豊後水道が有名ですが・・
漁港としても養殖場としても適していて海産物は有名です。
氷河が作った入江ばかりの地形が続き、海は至って穏やか。
荒波に揉まれて漁をする人、穏やかな海で漁をする人、人間の性格というのは海が影響しているのかもとも思いました。
漁場を取り合うハンターが漁師のイメージなら、ここでの養殖場は農家に近い。
種を植えて静かに収穫を待つ。
自然の恵を受けて育っていく子供のように見守る人たちのように感じました。
小さな赤ちゃんヒオウギ貝を柔らかい笑顔で丁寧に外すお父さんの表情は印象的でした。
娘さんというか読者様wに、初めて知ることばかりで楽しいです。と伝えると、
私も来るたびに楽しいですと微笑む。
続けて、甥っ子はいつも楽しそうに暮らしているお父さんに憧れているんです。
給料のために働いて消費を繰り返す暮らしが長いんですが・・
改めて幸せを幸せだと認識して暮らしている人たちに憧れました。
お別れした後、ぼーっと考えていたんですが、
父親のことを尊敬していたりカッコよさを感じていたり単純に好きだと思っている女性というのはステキなだなと思いました。
そして娘から尊敬されたりカッコ良く思われていたり好かれている父親というのは憧れるような方ばかりだと思いました。
身も知らずの訳のわからないボクを大切な人に会わせてくれて、大切な人が大切にしている場所を紹介してくれて感謝の気持ちしかありません。
ブログ書いててよかったわ〜w
そしてすぐ近くの店でランチです。
ミシュラン掲載店だと聞いていたんですが・・まさかの外観ですw
あなご亭
金土日限定営業とのことで予約しておきました。
対馬の穴子ってまったく飽きないどころか全日程で食べてもいい。
対馬で穴子を食べるたびに人生過去最高を更新し続けているんですが・・
極め付けでした。ここ。
あなご刺身 2000円
歯応え味わいダントツで過去最高。
どころか!
肝も皮も穴子なんですね。絶品。
ぶっちゃけ東京に帰って穴子食えなくなるかも。塩がうめんだよ塩が。
Open the ...ふた!
特上せいろ蒸し(大) 3700円
先付・茶碗蒸し・お吸い物・お漬物・デザート・コーヒー付き
さぷら伊豆グルメオブザイヤー2024決定の瞬間です。
刺身でも煮てもグラマラスな穴子、蒸しちゃったらK点超えするの当然だろと。
メレンゲですよ。
にぎり寿司定食 3000円
先付・茶碗蒸し・お吸い物・デザート・コーヒー付き
穴子を食べるためだけのために対馬に旅行に来る価値があり、
あなご亭に来るためだけのために対馬に旅行に来る価値がある。
ステキな父娘との出会いがあった直後に悶絶の穴子の連続。
生涯忘れられないような1日になった気がします。
今回の対馬のハイライトはと聞かれれば間違いなくこの日は入る。
ブログを書きながら思ったんですが、養殖業の方の家に民泊してお仕事を体験できるようなプランが今後できれば対馬旅行として強く推したい。
人に触れて・知らないことを知って・身体を動かせる。
こんな旅行が対馬には似合っているような気がしました。