
店に一歩踏み入れると店の名前と看板のかわいらしさとのギャップを感じずにはいられなかった。

お店の女性の方が無言でコップなどをガツガツ音を立てて置いていく。
「ドリンクは?」 「あ・・・じゃ・・・アイスコーヒーを」 「無糖?加糖?」
初めて入る店なのでこのツッケンドンな言い方がいつもなのか今日は不機嫌なのかは知る由もないわけだが、メニューを見ると一品だけヘンテコな名前を見つけた。
絶望 1300円

絶望とは何か・・・望みを絶つと言う事は何を意味するのか・・・
そんな事を考えながらカウンター越しに覗くと叱咤されるご主人の顔がキュルケゴールに見えるから不思議だ。

絶望という名のスープパスタはオリーブやマッシュルーム、トマト、ベーコンなどイタリアンではありきたりなものが細かく刻まれ、少し口に入れただけでは似た様な味も思いつかない。よくわからない味だ。

それでも食べているうちになんだかクセになってくる。もう少し食べたい意欲が徐々にわいてくる。

帰り際、女性に「ごちそうさまです。美味しかったです。」と伝えるとニヤリと笑顔を見せ
「ど~も!ありがろ~ございま~す!」 なんてオドケて笑った。
(今度またこの店に来たらなぜ絶望という名をつけたか聞いてみよう!)
絶望を味わった後に少しだけ希望が見えた気がした。
ホームズパスタ 渋谷店 (パスタ / 渋谷駅、神泉駅、明治神宮前駅)
昼総合点★★★☆☆ 3.5
ラ・ボエムにもありますよね。
ハルミジャーノストップかなり遅いです(笑)。