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なんども通ったbacarでしたから新しい店になっても石井くんが美味しいものを出していることや以前以上の満足度のものを提供しているだろうことを想像するのは容易いことです。
開店同時からこれだけ予約の取れない店になっているんですからなおさらです。
sincere (シンシア)
興味があってこの店に来たのは美味しいかどうかなんてことじゃありません。
北参道という静かな住宅地の一角の地下。
雰囲気のいい庭が開放感を演出。
店の半分近いんじゃないでしょうか。
大きなキッチンには若い男性のみ6人。
席数からしたら多いんじゃないかと聞けば
少し太った石井くんは、いや普通じゃないですか?
どちらかというとラーメン店に近いようなカウンター中心だったbacar
少数精鋭を絵に書いたかのようなbacar
石井くんの目指すところは以前のものを引き継いだものと全く違いものが混在していました。
ジェットコースターのように客を驚かせ続ける選出は金山イズム。
形は違えどあちらこちらでお客さんの歓声をあげさせる。
素材が変わっていく様をしつこいくらいに見せつけ美味しいものをより美味しく食べさせる 流れ がスマートだ。
大きくなったはずの店の広さだけどキッチンとお客さんとの距離は驚くほど近く感じる。
スタッフさんや石井くんみんなが縦横無尽に店内を動き回りキッチンとの境目は見えなくなる。
実際、キッチンの中を歩いてしまうお客さんもチラホラいたほど。
今回、コースとそれにあったワイン、サービス料などイッサイガッサイで2万円ちょっと。
どうしてもbacarと比べてしまうが値段は変わらないかな。
今回は魚介が多くなった印象。
何よりスタッフが楽しそうに動いている印象ですが、中でも石井くんが一番楽しそう。
自分の居場所をこの若さにして掴み、活用しきっている印象。
確かbacarに最初に入った時、ブログに彼らの将来が末恐ろしいと書いた覚えがある。
イチローに例えるとbacarでの出会いはメジャー直前の2000年か2001年
そして今はジョージシスラーを掘り起こした2004年といったところか。
料理に関しては詳しくは書きません。
と言うか書けません。
どんな言葉で書いても陳腐な表現にしかならないことがわかっているからです。
石井イズムは確実に進化していました。
潔く切り捨てるものははっきりと切り捨て大きなステージを手にしています。
しかしながら凄いと思ったのはbacar時代のものを自信を持ってそのまま出しているところ。
どうしても印象に強いものは引きづる感じがして捨てたいもの。
でも堂々と受け継いでいるのは逆にかっこいい。
蟹味噌のバーニャカウダ。
さぷら伊豆BBQに無償で大量に提供してくれたことが嘘のよう。
今じゃ床に頭こすっても無理でしょうな。
シンシアは嘘偽りのない、誠実なと言った意味。
戦国武将のように真っ向勝負、ごまかさず走り抜ける石井くんらしい名前だと思いました。
今までのツートップ。二人三脚から総大将として店を引っ張ることになりました。
しかし迷いや不安などは微塵にも見られません。
目の奥からは自信と希望がだだ漏れ。
5年後。この店はどんな店になているんでしょうか。
どんな料理をどんな形で提供してるんでしょうか。
想像するだけでニヤニヤしてしまします。
石井くんに最後に一言。
酔っ払ってジャケット忘れたから取りにいくね!