姥ヶ岳からは月山の山頂が望みます。
花の種類や数が多く楽しい山歩きなのですが・・
とにかく直射日光を避ける場所がない・・
途中こんな雪渓もあり涼しげかと思いきや・・
この日の暑さ日光は・・2000m近くてもなかなかのものです・・
最後は岩場なんかもあって楽しいんですが・・とにかく暑かった・・
山小屋に到着です。
山頂は目の前の月山頂上小屋がこの日の宿泊地
こんな広い部屋を6人で使わせていただけました。
ここから目の前の山頂へ!
というか・・本当はこの場所が山頂なんですが・・・
月山神社という宗教施設が占拠しておりまして・・
祈祷で500円支払わないと入れないし入ったとしても写真撮影禁止
謙虚さのカケラも見られない宗教・・
まぁこういうのも人それぞれの考え方ですが・・
みんな山頂に来たくて山頂で写真撮りたくて来てるのにねって個人的には思っちゃいます。
あ、個人的にね。
ここまでならいいらしいのでここで写真をw
そして山小屋に戻りとりあえず玄関(唯一の日陰)でビールを飲んでいると・・
アサギマダラちゃんが僕から離れない。
よっぽど僕の汗の匂いが好きなのか吸いまくり。
振り払ってもレンズにしがみつく。
世の女性からもこれくらい愛されたいものです。
オニヤンマちゃんもいましたよ
目ん玉カッコイイです。
トンボがとにかく多かった。
里山では農薬の影響でトンボが激減してると聞きましたが・・ここにはめちゃめちゃいます。
ここからお酒タイム!
ウイスキーをコップに入れて飲んでいるといきなりウイスキーが不味くなった。
まずいどころかこの世の味とは思えないので吐き出しました。
原因はセアカツノカメムシがダイブしていたから。
殺意をおぼえましたが・・この可愛い姿にメロメロに・・
そんなこんなで到着してからは酒と虫と花三昧ののんびりした贅沢な時間。
そして夕食に
天ぷらや山菜ざんまい!
山の経験が多いわけではないですが・・
山頂で長い時間を過ごす山登りが好きです。
だから日帰りで登れる山でも1泊したりします。
なので思うのですが・・・
日帰りで登るのが主流な山の山荘ほど料理が美味しくサービスがいいような気がします。
台風が近ずいたり去っていった時の夕日というのはどこでも美しいものです。
この日も分厚い雲海があり夕日は望めないと思いきや柔らかく不思議なマジックアワーになり・・
曇って見えないと思っていた星空も・・・
1時にこんな天の川が見えました。
そして4時半の朝日
ふわふわとした薄い雲が染まる
神社の奥は鳥海山
大きく空を染めた後にご来光
同部屋だった76歳のご夫婦は結婚45周年でこの山に登りに来たと言いました。
結婚後初めて登ったのが月山だったと言います。
静岡から電車で来たそうです。
結婚前に二人で初めて登ったのが南アルプス8日間縦走だとも聞きました。
一つ目の山に登った時、登山靴のソールが取れて一度山を降りて店で靴を買ってもう一度登り直したと聞きました。
旦那さんはビールが大好きでビールを飲むために山へ、奥様は花が大好きみたいで僕が来たルートの花の状況を聞いたりそこらの花の写真を撮り続けていました。
山のフカヒレ、ムキダケ
山に登ると一人で考える時間が長いので色々なことを考えます。
76歳のご主人はとにかく陽気で相部屋に入ってくるなり
「どうも!よろしくお願いします!25歳です!」
そして話すこと話すこと自分の失敗談や貧乏自慢ばかり。
とにかく人を笑わせないと気が済まない。
もう人組の夫婦も同じくらいの歳だと思うんですが・・
奥様は特に山には興味がそれほどないんですが旦那さんが山の魅力を教えたくて花の名前や山の名前を奥様に一生懸命伝えている。
おそらく奥様は山というより山に来ればそんな生き生きした旦那さんが見れるということがすきなんだろうなぁと思いました。
社会、下界ではデジタルで・・これはこう、これはこうではない、これは好き、これは嫌い、という正論ばかりであまりファジーなものは許されないことが多いんですが・・
山ではほんと人それぞれ。
これが面白い、そして毎度考えさせられる。
山であった人に、「山お好きなんですねえ」と伝えると多くの人が・・
「え?好きなのかなぁ・・まぁこれだけくるんだから好きなんだろうねぇ」
この感じ。この感じが人間にとって幸せなのかなぁとも思います。